登録理美容師

訪問理美容の新しい取り組みを交流

「第8回登録美容師の集い」は、8月25日、山野美容専門学校内教室で開催し、全国各地で訪問理美容に取り組んでいる登録理美容師のみなさん55人が参加しました。
最初に山野正義・理事長が、NHK制作の『介護の現場で発掘!化粧のチカラ』と、山野学苑制作の『地方創生―美容のYAMANOが提案します』のDVDを紹介して、高齢社会では美容が果たす役割がますます重要になってきていることを強調しました。
来賓の一般社団法人・民間活力開発機構の里敏行・理事長、小清水哲郎・同事務局長、勝又徳之・小山町役場地域コミュニティ室長の各氏が、健康づくり大学の実践などの活動を紹介しました。
厚生労働省の発表によりますと、日本人の平均寿命は過去最高を更新し、女性が86.88歳で3年連続世界一、男性は80.50歳で前年の世界4位から3位になったとのことです。しかし問題は、何歳まで健康で自立した生活ができるかです。健康で自立した生活ができる期間を示す健康寿命は、一昨年の調査によると、女性が74.21歳、男性が71.19歳です。つまり平均寿命は伸びても晩年の約10年は、自立した生活ができなくなっているのです。これでは折角寿命が伸びても意味がありません。
平均寿命と健康寿命を可能な限り近づけるために何が必要なのでしょうか。もちろん高齢者向け医療の充実も必要です。しかしこれまで一般社団法人・日本美容福祉学会の美容福祉に関する研究と、NPO全国介護理美容福祉協会の美容福祉理論に基づく実践活動によると、高齢者が心身ともに美しく輝いて生きることができるようにサポートすることが、健康寿命を伸ばすために最も効果的であることが立証されています。
山野正義・理事長は、山野学苑が提唱した「美容福祉」と高齢化問題に関する学際的・総合的な学問であるジェロントロジーを結び付けることが、これからの美容界・福祉業界にとって最も大切だと強調しています。
今回の集いでも、また貴重な実践報告が行われました。そして何よりも報告した登録美容師のみなさんが、実に生き生きとしていることです。
集いの内容を特集しました。ご活用ください。

事務局長 北村秀敏

理美容福祉の必需品
  • すいコ〜ム
  • ハッピーシャンプー